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相続土地国庫帰属制度にかかる費用は?負担金が高いって本当?

親から相続した田舎の土地、もう使い道がなくて困ってる…。国庫帰属制度を調べたら負担金が思った以上に高くて諦めかけてるんだけど、ほかに手放す方法はないのかな?

相続土地国庫帰属制度は、相続で取得した不要な土地を国に引き取ってもらえる仕組みです。ただし審査手数料と負担金を合わせて20万円超になることが多く、事前準備まで含めると数百万円かかるケースもあります。

本記事では、相続土地国庫帰属制度の費用が高いと言われる理由を分解したうえで、「高くて使えない」と感じた人が検討できる現実的な代替策まで解説します。

この記事で分かること

  • 相続土地国庫帰属制度の費用が高い3つの理由
  • 地目別の負担金の目安と試算
  • 申請しても却下されやすい土地の特徴
  • 国庫帰属以外で土地を手放す4つの代替策
  • 無料で複数業者に相談できるサービスの活用法

読み終える頃には、自分の土地に国庫帰属制度を使うべきか、別の手段で手放すべきかを判断できる状態になります。それでは早速、相続土地国庫帰属制度の費用が高いと言われる理由から順番に見ていきましょう。

目次

相続土地国庫帰属制度の費用が高いと言われる3つの理由

相続土地国庫帰属制度の費用が「高い」と感じられる理由は、申請の入口から承認後まで段階的にコストが積み上がる構造にあります。表面的な負担金20万円だけを見ると安く感じても、実際には3つの層でお金が必要になります。

費用が積み上がる3つの段階

  • 審査手数料が1筆14,000円かかる
  • 負担金は基本20万円から始まる
  • 申請前の事前準備に数百万円かかるケースがある

それぞれ順番に解説していきます。

①審査手数料が1筆14,000円必要

最初のコストが審査手数料です。1筆(ひつ)あたり14,000円と定められており、審査の結果が承認・不承認のどちらでも返還されません。

「筆」は登記簿上で1つの土地として登録された単位のことで、見た目はひと続きの土地でも、登記上は複数に分かれているケースがあります。山林などは1つの土地でも筆数が分かれていることが多く、その筆数分の手数料が必要です。

仮に山林を3筆相続していれば、申請するだけで42,000円が確定で出ていく計算です。事前相談を飛ばしていきなり申請すると、却下されても手数料が戻らないため、相応のリスクがあります。

②負担金は基本20万円から始まる

承認された後に納める負担金は、原則20万円が下限です。この金額は「国が引き取った土地を10年間管理する費用」として設定されたもので、申請者側から見れば「10年分の管理料を前払いで国に渡す」イメージになります。

ただし、宅地や農地は面積に応じて加算され、後述のとおり100万円超になるケースも珍しくありません。地目によって計算方法が異なる点が、費用感を読みにくくしている要因です。

③申請前の事前準備に数百万円かかるケース

実は最も見落とされやすいのが、申請する条件を整えるための事前準備費用です。建物がある土地は更地にしないと申請できず、境界が不明確な土地は測量が必要になります。

申請前にかかりやすい主な費用

  • 建物の解体費用:木造でも200〜300万円が目安。アスベスト含有でさらに高騰
  • 境界確定の測量費用:数十万円〜100万円程度
  • 抵当権・地役権の抹消費用:司法書士報酬として数万円
  • 樹木伐採費用:大木1本で約10万円、中小の木でも1〜2万円

建物付きの実家を国庫帰属させようとすると、解体費だけで負担金の10倍以上になることもあります。表面の20万円だけで判断するのは危険です。

相続土地国庫帰属制度の負担金を地目別に試算した目安

負担金は地目によって計算ルールが異なります。法務省が示している参考値をもとに整理すると、同じ20万円スタートでも宅地と森林では総額が大きく変わるのが分かります。

地目面積負担金の目安
宅地約100㎡約55万円
宅地約200㎡約80万円
農地約500㎡約72万円
農地約1,000㎡約110万円
森林約1,500㎡約27万円
森林約3,000㎡約30万円
出典:法務省「相続土地国庫帰属制度のご案内」(2026-05-17確認)

同じ「20万円から」というルールでも、宅地・農地は面積で大幅に上がる一方、森林は比較的低い水準で抑えられます。続いて、それぞれの地目で押さえるべきポイントを見ていきます。

宅地の負担金目安

市街化区域や用途地域に指定されている宅地は、面積による加算がもっとも大きい地目です。30坪程度でも55万円前後、60坪では80万円前後になるため、20万円で済むケースはほとんどありません。

さらに建物が残っていれば解体費が上乗せされるため、相続した実家を国庫帰属させようとすると、結果的に300万円〜500万円規模の出費になることもあります。

農地の負担金目安

田畑などの農地は、市街化区域や農業振興地域の一部にあると面積加算の対象になります。500㎡で約72万円、1,000㎡で約110万円と、宅地と並んで高めの水準です。

農地の場合は、地域の農業委員会との関係や、土地改良区への賦課金がある場合の取り扱いなど、宅地にはない確認事項が増えます。費用以外の手続き面でも準備に時間がかかりやすい地目です。

森林の負担金目安

森林は3つの地目の中でもっとも負担金が抑えられる傾向にあり、1,500㎡で約27万円、3,000㎡でも約30万円程度です。広い面積を持つ山林を抱えている人にとっては、相対的にメリットの大きい制度設計といえます。

ただし森林は「境界が不明確になりやすい」「現地写真の撮影が物理的に困難」といった申請上のハードルがあり、負担金が安くても申請まで到達しづらい点に注意が必要です。

相続土地国庫帰属制度で申請しても却下される土地の特徴

負担金を払う以前に、そもそも審査に通らない土地が存在します。要件は「申請時点で即却下となるもの」と「審査を経て不承認になるもの」の2段階に分かれており、どちらかに該当すれば制度自体が使えません

申請時点で即却下となる土地

次のいずれかに当てはまる土地は、書類の入口で受け付け自体ができません。条件をクリアしてから出し直す必要があります。

申請しても即却下になる土地

  • 建物が残っている土地
  • 抵当権・地役権など第三者の権利が設定されている土地
  • 通路・水路・墓地など他人が使用している土地
  • 土壌汚染の疑いがある土地
  • 隣地との境界が明らかでない土地

実家のように建物が残っている場合は、解体して更地にしてからでないと申請の土俵にすら上がれません。この時点で数百万円の解体費が発生するため、費用面の負担が一気に重くなります。

審査後に不承認となる土地

書類が受理されても、現地調査の結果で「通常の管理に過分な費用・労力がかかる」と判断されれば不承認となります。施行1年時点のデータでは、農地の付加金や別荘地の管理費を理由に弾かれた事例もあります。

審査後に不承認になりやすい土地

  • 勾配30度以上かつ高さ5m以上の崖がある土地
  • 樹木が繁茂し、管理に過分な労力がかかる土地
  • 地下に埋設物や工作物が残っている土地
  • 隣地所有者との紛争を抱えている土地
  • 別荘地管理費など固定資産税以外の支払い義務がある土地

実際の運用データを見ると、施行から1年時点で事前相談は数万件規模に達した一方、申請まで進んだのは約2,000件にとどまっています。事前相談の段階で「これは通らない」と判断され、申請を見送るケースが大多数を占めているのが実態です。

1筆14,000円の手数料は不承認でも戻らないため、いきなり申請せず必ず事前相談を経るのが鉄則です。

相続土地国庫帰属制度の負担金が高い場合の検討すべき4つの代替策

負担金や事前準備費を計算してみて「これは高すぎる」と感じた場合、無理に制度を使う必要はありません。土地を手放す方法は他にも存在し、条件次第では国庫帰属より安く片付くケースもあります

国庫帰属の代わりに検討できる4つの方法

  1. ボロボロになる前に売却する
  2. 賃貸として運用し管理を任せる
  3. 0円で譲渡する
  4. 処分費を払って引き取ってもらう

それぞれ順番に解説していきます。

①ボロボロになる前に売却する

もっとも損失が小さいのが、まだ売れるうちに売り切る方法です。立地が悪くても、建物の状態が保たれているうちは買い手がつく可能性があります。

放置すると建物の老朽化や敷地の荒廃が進み、買い手にとっての解体コストや整地コストが上乗せされる分だけ売却価格が下がります。結果的に「タダでもいらない」と言われる状態に近づいてしまうため、判断を先送りしないことが鍵です。

②賃貸として運用し管理を任せる

賃貸需要があるエリアであれば、貸し出して家賃収入を得ながら管理してもらう方法も有効です。儲けではなく管理目的と割り切れば、相場より安い家賃でも採算が合います。

入居者に固定資産税相当を負担してもらう、修繕は借主が行う、といった条件設定で運用すれば、所有しているだけでマイナスにならない状態を作れます。10年後にも賃貸需要が残るエリアかどうかが、検討のポイントです。

③0円で譲渡する

売却が難しい場合は、0円譲渡という選択肢があります。解体や測量で300万円かかる土地であれば、0円で引き取り手を見つけられるなら結果的に大きな節約です。

譲渡先としては、隣地の所有者、地元の活用希望者、空き地・山林のマッチングサービス利用者などが現実的です。誰でも引き取れる土地ではないため、不要不動産に強い相談先を介して受け手を探すのが効率的です。

④処分費を払って引き取ってもらう

0円でも引き取り手がつかない場合は、こちらから処分費を払って引き取ってもらう逆ザヤ方式もあります。「お金を払って手放す」発想に抵抗を感じるかもしれませんが、固定資産税を払い続ける将来コストと比較する必要があります。

国庫帰属で総額300万円かかる土地を、100万円の処分費で引き取ってもらえるなら、その差額200万円が浮く計算です。放置だけは絶対に避けるのが共通の前提となります。

相続土地国庫帰属制度を諦める前にタウンライフ土地解決の無料診断を活用

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相続土地国庫帰属制度の費用と負担金に関するよくある質問

相続土地国庫帰属制度の負担金は本当に20万円で済みますか?

基本額は20万円ですが、宅地と農地は面積によって加算されます。実務上は55万円〜100万円超のレンジが多く、20万円ぴったりで収まるのは森林や雑種地など一部のケースに限られます。

審査手数料は不承認になった場合も返ってきますか?

1筆14,000円の審査手数料は、承認・不承認・取り下げのいずれの結果でも返還されません。だからこそ、いきなり申請するのではなく法務局への事前相談を経てから出すのが原則です。

山林は本当に負担金が安いのですか?

森林は1,500㎡で約27万円と他の地目より低めです。ただし、境界の不明確さや現地写真の撮影が難しいことから、申請段階で弾かれやすい地目でもあります。「金額は安いがハードルが高い」と理解しておくのが安全です。

国庫帰属の申請から承認まで、どれくらいかかりますか?

標準的な目安は半年〜1年です。山林や農地は現地調査に時間がかかり、1年以上になる場合もあります。審査中に売却など他の手段が決まった場合は取り下げも可能ですが、手数料は戻りません。

売却できない田舎の土地でも引き取ってもらえる業者はありますか?

不要土地に対応している業者は実在します。ただし当たり外れがあるため、1社ずつ問い合わせるよりも、複数社から無料でプラン提案を受けられる比較サービスを使うほうが安全です。タウンライフ土地解決のような無料診断サービスが活用しやすい選択肢です。

相続土地国庫帰属制度とは?費用と代替策を解説:まとめ

今回は相続土地国庫帰属制度の費用について紹介していきました。負担金20万円という入口の数字だけで判断せず、事前準備費まで含めた総額で比較することが重要です。

この記事の要点

  • 審査手数料は1筆14,000円で必ず発生
  • 負担金は原則20万円から開始する
  • 宅地や農地は100万円超になることもある
  • 解体や測量で数百万円かかるケースが多い
  • 売却・賃貸・譲渡など代替策の比較が現実的
  • 無料診断サービスでまず選択肢を整理する

ここまで読んで「やはり負担金が高い」と感じた場合は、国庫帰属に固執せず、他の手放し方を並行して検討するのが安全です。放置を続けると固定資産税を払い続けながら土地の状態が悪化し、結果として処分の難易度が上がる悪循環に陥りやすいためです。

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